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| いちろべが憎い | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 明治二十七年晩秋、愛媛県の山奥、三郎谷にほど近い粟畑に、乞食姿の老人が行き倒れていた。老人は介護する里人に、九年前、三郎谷の芒の原で村人に撃ち殺された息子が、今も埋められているという。二日後「いちろべが憎い」といって老人は息を引きとった。『いちろべ』は息子の名だった。死の間際にも息子を呪う老人の見たものとは!?(表題作)。人間と業と犯罪を……【すべて読む】 | ||||||||||
| 犬死にせしもの | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 昭和二十三年、宗重左衛門はビルマ戦線の戦友で同じ瀬戸内海に復員した鬼庄こと鬼松庄一と丸亀遊廓で再会。曳光弾の飛び交う中、敵兵の死体から金品を奪いながら生きのびてきた二人は、どうせ明日のない命を海賊稼業で燃やすことを誓った。そしてある日、襲った船の船底で脅える一人の女を重左衛門は攫った。彼女は夫の待つ大坂へ向う新婚の花嫁だった。戦争で傷つい……【すべて読む】 | ||||||||||
| 丑三つの村 | 西村 望 | 700円(税込735円) |
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| 「小夜更けて鬼人衆こそ歩くなれ」「南無や帰依仏南無や帰依法南無や帰依僧」昭和13年5月21日午前1時すぎ、犬丸継男は、祖母はんの枕許に立った。右手に薪割り斧を無造作に持って……。中国山地の山間に位置するここ日暮谷では22戸111名の全村民が深い闇の中で眠っていた。犬丸は斧を振りかぶり、そのままどさっと振り下した。「やったぞ皆殺しじゃ」叫び……【すべて読む】 | ||||||||||
| 薄化粧 | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 浮気がばれて夫婦喧嘩のあげく妻を殺した坂根藤吉は、「かあちゃんのところへ行け」と子供まで殺してしまった。以来、八年にわたる逃亡生活。全国十一県を股にかけ、主として山中深い工事現場を渡り歩く。眉をひき、薄い化粧に過去を隠して、地を這うように逃げ回る男の胸に去来するものは何か? 犯罪小説の名手が、ふとしたキッカケから入手した資料をもとに描く渾……【すべて読む】 | ||||||||||
| 隠密鴉 | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 石見に参り、かの地の動静を調べて参れ――遠国御用の密命を帯びた幕府のお庭番・土屋与三郎は箱職人に姿をやつし、出雲から石見銀山に入った。四万八千石の天領内には、幕府直轄のお囲い村が三十二、間歩(坑道)が二十本あり、毎年五百貫の銀が江戸に送られている。この銀山の実権を握る代官代理の小栗市太夫が、長州藩から謀反の誘いを受けたというのだ……。(「……【すべて読む】 | ||||||||||
| 風の墓 | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 秩父市内の整形外科の運転手兼雑役として勤めていた小林貢は、住み込み看護婦として雇われてきた土田和子と関係ができた。モーテル、病院、車と至る所で激しい情欲の火花が飛ぶ。しかし、和子が他の男に目を向けたことから、小林は嫉妬の炎を燃やし、やがては殺意を抱く……(表題作)。飽くことなき肉欲の果てに、流され荒んでゆく男と女。哀しい愛のかたちに潜む殺……【すべて読む】 | ||||||||||
| 消えない焔(上) | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 一九一五年、第一次世界大戦勃発後間もなく、ドイツ人のクララは、福岡の俘虜収容所にいる夫を追って来日した。一方、パン職人の水野為一は親を知らずに育ち、窃盗の前科があった。遊廓へ通ううち金繰りがつかなくなり、元知事の別荘に押し入ることを思い立つ。そこはクララが身を寄せている場所であった。忍び込んだ水野と鉢合わせたクララは揉み合いになり……。「……【すべて読む】 | ||||||||||
| 消えない焔(下) | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 戦時中、陸軍少佐だった向井浩は、敗戦と共に路上に放り出された。経済的な才覚もなく妻に疎んじられ、家を出ると戦友を訪ね歩いては詐欺を働くようになっていた。ある日、出会った老婦人との会話で、妻はいないと言ったことから見合いの話を持ち出され、とんとん拍子にまとまってしまう。向井はふと「あの子と、ほんとに結婚をし、人生をやり直すか」と甘い夢を見る……【すべて読む】 | ||||||||||
| 鬼 畜 《阿弥陀仏よや、おいおい》 | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 樫尾卯吉は高知の山峡にはりついた小集落に生まれた。唖のように物いわぬ子だった。徴兵をのがれて流浪の生活が始まった時、彼の人生は狂った。――捕えられて入営、やがて脱走、放火、殺人未遂、軍法会議。人生をやりなおそうと思った時もあったが、所詮、鬼畜のような殺人人生だけが彼の宿命だったようだ。酸鼻な犯罪行為と息をのむ現場描写で、著者が新ジャンルを……【すべて読む】 | ||||||||||
| 草の根分けても | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| なんともいやな臭いが寝間から流れてくる。生臭い血の臭いだ。覗いた中間の目に、蚊帳裾をおびただしい血で染めた主の姿が飛び込んできた。そして蚊帳の中では、若妻も白い腿を晒して死んでいるではないか。「十一郎の仕業だ。探し出して、討て」命により浪々の身となった弟与五六の前に今、その男がいた――。(「嫂(あによめ)より)突如、仇討ちという非情な運命……【すべて読む】 | ||||||||||
| 決戦!(遺恨・鍵屋ノ辻) | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 立ち籠めた霧を縫って小唄が流れてきた。仇の一行来たるの、それが合図であった。強刀来金道を手に、荒木又右衛門は立ち上がる。義弟渡辺数馬が白襷をかけた――。 藩主の寵堂であった数馬の弟が、色に狂った河合又五郎に惨殺された一件は、思いもよらぬ大名対旗本の抗争へと拡大した。かくなる上は武門の意地。上意を背負って四年、寛永十一年冬、伊賀上野鍵屋ノ……【すべて読む】 | ||||||||||
| 元禄四谷怪談 | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 赤穂藩士神谷伊右衛門が同僚の妻と密通し、藩の公金を盗んで江戸へ逐電したのが元禄十二年秋。追捕の手を怯える日々を送るうちに、江戸城松の廊下の刃傷で、赤穂藩は消滅してしまった。安堵する伊右衛門に不安の影が忍び寄る。赤穂浪士復讐の噂だ。不安が悪事を呼んで、殺しを続ける伊右衛門の次の狙いは、我が手で殺した赤穂藩士四谷左門の娘・以和……爛熟の江戸に……【すべて読む】 | ||||||||||
| 蜃気楼 | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 昭和42年6月、暴風に見舞われた大阪郊外の街で警邏中の巡査が刺殺された。府警あげての大捜査網にもかかわらず、強盗・強姦、そして殺人事件が17件も連発する。昭和46年11月、犯人逆木は広島県警によって逮捕された。が、事件は終結したわけではない。取調べる者、取調べられる者の虚々実々のかけひきが始まり、前代未聞の大事件も白昼夢に終ろうとしていた……【すべて読む】 | ||||||||||
| 誰かが裁く | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 四国と九州に挟まれた豊後水道に浮かぶ岩礁。この人獣の地の涯で、昭和二十一年、燈台守りの妻が輪姦された。しかもその記録は当局にも残されていないという――。高松テレビの取材班は、四国札所で道案内をする黒犬の取材から、三十余年前の人妻輪姦事件を突きとめた。当時の関係者を追うが、なぜか人々は頑なに口を閉ざすのだった……。表題作他六篇、犯罪人の狂気……【すべて読む】 | ||||||||||
| 爪 (上) | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 内縁の妻と高松市内で喫茶店を経営する江村公一郎に井沢淳平から相談が持ち込まれた。井沢は非鉄金属の仲介問屋で、取引先の大企業東亜興行から不当な金額を請求され困っていた。それで経営コンサルタントとしての江村の腕を見込んで依頼に来たのだ。話を聞いて憤慨した江村は、井沢商会の帳簿を持ち帰り検討した。そして、東亜興行を相手に単身、立ち向かう決意をし……【すべて読む】 | ||||||||||
| 爪 (下) | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 井沢商店と東亜興行のトラブルに捲き込まれた江村公一郎は、大企業の厚い壁にぶち当り、一進一退を繰り返していた。そんな折、内縁の妻が江村を犯罪人呼ばわりする東亜興行の顧問弁護士の書面にショックを受け、精神に失調を来たす。折角、結婚が決まった娘も母の病気を理由に一方的に破談される……。しかし、なおも爪をとぎ果敢な闘いを挑む江村に意外な結末が…………【すべて読む】 | ||||||||||
| 溺 色 | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 「知らないのかね。雪は殺されて首と胴を切り離されてね、別々に捨てられてたんだよ」ゲッ……。雪の叔父さんの言葉にマリは息を嚥んだ。雪の真っ白な肌が目の前に浮いて出た。たわわなおっぱいも、さらなる隠微な箇所も現れた。二人はかつて女同士の深い仲だったのだ。誰がいっぱい? やがてマリは恐ろしいことに思い至った……(「穢れた暖簾」より)。実録小説の……【すべて読む】 | ||||||||||
| 潜める蠍 | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 斎藤健、四十五歳。勤続二十五年、マイホームには妻と二人の娘。このごく平凡な中年男の人生を、一冊の淫書が一変させた。夜半、パンツ一枚の裸で他家へ進入し、人妻凌辱の悦楽を貪る強姦魔に変身した斎藤は、誰にも知られず、夜の人生に耽溺した。そして三年、初めての迷いが、影の素顔を暴くことになろうとは……(強姦鬼)。エロスに翻弄される犯罪者たちの心の淵……【すべて読む】 | ||||||||||
| 火の蛾 | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 何よりも大切にしていた家庭という花園の崩壊に直面しながら、夕美は自分の中に狂ったように舞いつづける1匹の蛾を見つづけていた。男の炎に焼かれていく女の業の哀れさを巧みに描く『火の蛾』。殺人を犯しながら、自分は犯人ではないと自己催眠をかけつづけてきた男が自供するまでの屈折した心理を描く『落角』等々。犯罪者の揺れ動く心の襞を見事に作品化した著者……【すべて読む】 | ||||||||||
| 水の縄 | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 徳島県の山村に生まれた。蛋谷(ひきや)保広と杉生昌一は共に少年院の入退院を繰り返していた。刑期をおえたばかりの杉生は家出娘と共謀、娘の同級生を次々と誘拐、売春宿に売り、指名手配をうける。同級生のもとに逃げるが、その同級生の通報であっけなく逮捕。一方、真面目に生活しようとした蛋谷も強姦・強盗をかさね、これまた逮捕。2人にかけられた縄は本物で……【すべて読む】 | ||||||||||
| 妻敵討ち綺談 一椀の水のゆえに | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 越中魚津の町奉行・柚木於兎吉の妻・佳詠は、子もない留守宅暮らしに退屈しきっていた。寺詣での帰路、幼馴染みで夫の同僚・壬生甚吾の誘いに応じたことで、情欲の炎が燃え始めた。だが、秘め事が人に知られることとなり、二人は一切を捨て金沢城下から飛騨高山、東海道知立と逃避行を続ける……色情の魔道に墜ちた女を、武士の一分に賭けて追いつめる夫。皮肉な運命……【すべて読む】 | ||||||||||
| もう日は暮れた | 西村 望 | 550円(税込578円) |
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| 「山に人間の暮しを取戻すため、日本人を皆殺しにしよう」――昭和五年、日本領有下の台湾の霧社(むしゃ)という山村で、住民たちが日本官憲の差別待遇、強制労働に対して蜂起した。マヘボ社の長ダッキス・ルルらは、日本人の首を狩り、霧社を占領した。しかし、日本は軍隊を動員し、鎮圧をはかった――“霧社事件”といわれるこの事件の背景を克明に追いながら、被……【すべて読む】 | ||||||||||
| 野生との訣れ | 西村 望 | 500円(税込525円) |
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| 「ボウ・ボウ」この一週間、エサも水もとらず、檻の中で暴れていたコノハズクが、二声、低いがしかし鮮やかに鳴いた。最期が迫ったのを悟って故山に別れを告げたのか。あわれというほかない野性の執着だ。瀬戸内海の孤島で出合った野鳥たち。まるで綿屑を吹きつけたような雛への愛着、身辺にまといつくカラスとの日常、精悍で毅然としたクマタカヘの憧憬。野鳥を飼育……【すべて読む】 | ||||||||||
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