内容紹介
父親が惨殺され留学先のアメリカから帰国した美咲。渋谷中央署の筒井は彼女を羽田で迎えるが、その帰路、何者かに襲撃される。それは序章に過ぎなかった。犯人の標的は筒井? それとも美咲? 熱血刑事と天才少女の息詰まる逃避行! ―――― 「部屋は隣だから」 エレベーターから出たタイミングで告げると、美咲が露骨に嫌そうな表情を浮かべた。 「何なんですか? ボディガード?」 「当然だよ。あんなことがあった後だし」 「隣の部屋にいて、何か役に立つんですか」 「同じ部屋に泊まるわけにはいかないじゃないか」 「へえ」最初に会った時と同じように、美咲が上から下まで舐め回すように筒井を見た。「私は別に、構いませんけど」 (本文より)
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