内容紹介
”毒親”−子供に対し、過干渉やネグレクトなど、ネガティブな言動を執拗に続け、一種の毒のような影響を与える親。子供の人生を支配するようになってしまうこともあり、今、社会で問題視され始めている―。 スクールカウンセラーとして、日々生徒の悩みに寄り添う日向は、自身も母親の過干渉に苦しみ続けていた。そして、不可解な死を遂げた生徒・吉岡圭吾の母もまた、自身の母と重なるような“毒親”だった。 恋人・本庄の突然の暴力、“毒親”との対峙、信頼していた同僚教師の恐ろしい闇… 幾多の苦しみを乗り越え、日向は、この事件にかかわったすべての人に語りかける。 “耐えて、心が壊れて、命を失ってしまったら、何の意味もないんです。 辛かったら、逃げてください。生きることから逃げさえしなければ…生きていれば、人はやり直せるから” 学校や家族を取り巻く現代の闇に切り込んだ重厚ミステリー、感動のクライマックス!
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